スティーヴ・ルカサー「彼はブリリアントなミュージシャンだ。Takのことはよく知っているし、大ファンだ」

2019年5月13日(月)


Rolling Stone Japan
GLAYTAKUROスティーヴ・ルカサーと対面「音楽の世界で自分たちらしくあるために」 より

TAKURO:恐縮です(笑)。実はTak Matsumotoから、よろしくと伝言を預かっています。彼は、僕の親しい友人のひとりなんです。

LUKE:そうなの? 彼はブリリアントなミュージシャンだ。Takのことはよく知っているし、大ファンだ。俺にとっても最も親切な人間のひとりだといえる。あれは5~6週間前のことになるのかな、TOTOで武道館でプレイした時、彼は会いに来てくれた。すごく奇妙だったのは、彼がずっと同じ部屋にいたのに気付かずにいたこと。俺は他のやつらとのお喋りに花が咲いて、彼がそこにいることに気付かなかったんだよ。そこで誰かが、「LUKE、あそこにTakがいるぞ!」と声をかけてくれて、「おい、何をやってるんだよ!」ということになった(笑)。俺、老化が進んでるんだ。何も覚えられないんだよ(笑)。

TAKURO:彼は僕に言っていましたよ。とにかくあなたは紳士ですごく良い人だ、と。

LUKE:僕からもよろしく伝えておいてほしいな。また会うのを楽しみしている、とね。実は彼にディナーを奢らないとならないんだ。本当だよ(笑)。というのも前回は彼が奢ってくれたから、今度は俺が奢る番なんだ。

TAKURO:ええ、彼から聞きましたよ。一緒にレストランに行かれたとか。

LUKE:素晴らしいレストランに連れて行ってくれた。すごく楽しかった。実のところ、数年前の彼の英語は、やっとそれなりになりつつある、という感じだったけども、今はかなり上達している。だけどおかしいのは俺たちがお互いに同じようなことを言い合っている、ということ。「俺の英語は……」「いや、俺こそ日本語ができないし」みたいにね。そこで2人のギタリストが、ほとんど身振り手振りと感覚だけで会話をして楽しんだ、ということなんだ。時には言葉以上にそれがモノをいう。だから俺には理解できたんだよ、彼の言うことが。俺が彼に対して話せる以上に。そのことからも、言語よりもヴァイブのほうが重要だということがわかる。俺は彼が英語を喋らなかったとしても好きだ。そして、俺は日本語を喋らない。2人ともほとんど同じだよ。

―今回、TAKUROさんはTakさんのお世話になっているんですよね?

TAKURO:ええ。彼は僕のソロ・アルバムのプロデューサーなんです。1枚目も2枚目も、彼がプロデュースしてくださって。

LUKE:ああ、(彼がプロデューサーを務めているということは)やっぱりキミはロックスターなんだな。どうりでそれっぽく見えると思ったよ。実際にそうなんだな。許してくれ(笑)。
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