B’zは自分たちのライブを“LIVE-GYM”と命名したことでその軌跡はアスリートに似たものを体感 体現/佐伯明

2016年5月16日(月)


エンタメステーション
佐伯明のJourney Through
The Music/09月25日号
スポーツと音楽、あるいはアスリートと応援ソングの関係性 その1
http://entertainmentstation.jp/6608/

(記事より抜粋)

今年、MLBメジャーリーグ・ベースボール)で活躍し、古巣の広島東洋カープに復帰した黒田博樹投手のために、B’zが「RED」を書き下ろしたというニュースを受け取った際は、驚きを禁じ得なかった。

これまで世界水泳選手権大会のために書き下ろした有名曲「ultra soul」(2001年)や、そこから始まるところの“スポーツ3部作”、つまり「ultra soul」、「GOLD」(01年)、「熱き鼓動の果て」(02年)は、世界水泳大会の動と静、あるいはスポーツとそのファンとのつながりを楽曲として成立させたものであったのだが、アスリート(選手)個人のために書き下ろされたものはなかったからだ。

考えてみれば、特に格闘技において例えば“レスラーの入場テーマ曲”として、音楽~特にロック・ミュージック~は、その楽曲性格をデフォルメさせてきた。


現在は、たくさんのアスリートたちの登場・入場のテーマ曲があると同時に、アスリートたちは個々人で集中力を高めるための“お気に入りの曲”を、試合前にめいめいに聴いている。己を信じる集中力は、外界の雑音を遮断し、ある種の世界に入ることで生まれるのであろうし、そのために音楽という名の世界が必要なのである。

B’zが黒田投手のために「RED」を書き下ろしたのは、松本孝弘黒田博樹の対個人間意気投合が発端だった……とは思うが、私見では、B’zの楽曲とパフォーマンスとそこに至る心情が、スポーツに近似しているのではないか? ということだ。


エンタメステーション
佐伯明のJourney Through The Music/09月30日号
スポーツと音楽、あるいはアスリートと応援ソングの関係性 その2
http://i-yakata.net/conv/?_ucb_u=http://entertainmentstation.jp/6610/

(記事より抜粋)

スタジアム・クラスの会場にて何十回もライブをし、オーディエンスを納得させてきたパフォーマンスは、己を信じて~どこかで楽しみながら~挑んできた高い経験値を含んでいる。

そして、そもそもB’zは自分たちのライブを“LIVE-GYM”と命名したことで、その軌跡は、アスリートに似たものを体感・体現してきたのでもある。

(付記)
では、B’zの二人はライブの前にどんな音楽で集中力を高めているのか?もとより、音楽を聴くのか?その辺については、今度、松本さんと稲葉さんに取材をした時にでもたずねてみようと思う。


B'z 52nd Single
【RED】 2015/06/10
http://bz-vermillion.com/disco/sg_52.html
http://m.youtube.com/watch?v=NB_gAf4wP-I

B'z RED 歌詞
http://j-lyric.net/artist/a00067d/l036309.html


B'z 31st Single
ultra soul 2001/03/14
http://bz-vermillion.com/disco/sg_31.html
http://m.youtube.com/watch?v=Ujb-ZeX7Mo8

B'z ultra soul 歌詞
http://j-lyric.net/artist/a00067d/l000bef.html


B'z 32nd Single
GOLD 2001/08/08
http://bz-vermillion.com/disco/sg_32.html
http://m.youtube.com/watch?v=CxWLqPdh7L4

B'z GOLD 歌詞
http://j-lyric.net/artist/a00067d/l000f92.html


B'z 33rd Single
熱き鼓動の果て
2002/06/05
http://bz-vermillion.com/disco/sg_33.html
http://m.youtube.com/watch?v=dw23j3Yljs0

B'z 熱き鼓動の果て 歌詞
http://j-lyric.net/artist/a00067d/l001777.html