楽器が歌う、それこそが松本孝弘のライブの真骨頂だった/エンタメステーション/日本武道館/大阪城ホール

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▲エンタメステーション


2016年5月18日(水)


エンタメステーション
【ライブレポート】
楽器が歌う、それこそが
松本孝弘のライブの
真骨頂だった
http://i-yakata.net/conv/?_ucb_u=http://entertainmentstation.jp/31859/
http://entertainmentstation.jp/31859/

(記事より抜粋)

松本孝弘、入魂のソロアルバム『enigma


松本孝弘の最新ツアー、それは、ソロ音楽活動の集大成のように見えて、実は“Oriental Progressive Rock”の始点となった。

Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-にて、八雲の如く漂うばかりに折り重なる、圧巻のTAK TONEを聴いた。

取材・文 / 佐伯明


「今日は、楽器が歌うコンサートを楽しんでいただければと思います」と松本さんのMC。確かに、彼が改良と熟成を繰り返してきた、いわゆる“TAK TONE(僕の言葉で言えば、松本さんの存在音)”は、一度耳にしたら耳孔の奥に居続ける、言わばThe Sound With Your Lifeなのである。


「恋歌」と「華」は、そのTAK TONEがまさに花開いた時代を代表する2大楽曲と言っていい。松本さんがB’zLIVE-GYMでも、ソロコーナーとして「恋歌」をプレイしたのは、僕の記憶が正しければ2002年であり、その頃、オリエンタル・メロディを創出する能力と、ワウ・ペダルを自在に操るスキルが、過不足なく合体したと、僕は思っている。


ギターテックと共に、「何をどうしたら、自分の音ができるのか?」を探していたはずだ。

TONEに影響するものは、ギターの演奏技術なのか?アンプやシールドといった周辺機器なのか? あるいは、どれほどまでにギターを理解しているのか? という精神領域にすらギター音は依拠するものなのか?

松本さんの90年代には、暴走しながら瞑想するが如き、さまざまなトライがなされたと思う。


「99」と「Wanna Go Home」は、90年代初期の映像がシンクロしたこともあり、目頭が熱くなるギター音だった。

そこには“正しく追い求めた”足跡と、ある意味で特殊な時代と、何よりも、音楽とギターが生活の中心だった(経年変化をすればセピア色になるが)、その当時は原色だった生活とギター、そしてうっとりするほどのロック幻想が生きていた。


「Hopes」からの都合7曲の、すべて『enigma』からの楽曲演奏は、巡る季節と思いを楽器(ギター)に、時にねじ込ませ、時に語りかけた、“集積半分・今ここ半分”であるところの重層空間だったのである。

特に「The Voyage」にて、Gibson SGにてスライド・ギターを松本さんが展開した際には、音が鳴っている時にだけ訪れる多幸感のさらに上を行く重幸感に満たされたのであった。

enigma ~epilogue~」で本編を締めたあとに、松本さんは「長い旅を続けていきましょう」とMCした。そして、客電が点灯したままアンコールへ。

「RED SUN~SACRED FIELD」からの“Tak Matsumotoと言えば”…という速弾きとビブラート奏法とワウ・ペダルの複合技の凝縮したナンバー3曲で、ライブは終わりを迎えた。

終演後ゲストルームにて、松本さんと少しの間、話をした。「シーケンスが出るきっかけが、ぜんぜんわからなかったのですが、どうなっているんですか?」と僕が訊くと、松本さんは「教えないよ」と言って笑った。

ドラムスのJason Sutter氏からカウントが出たのは(つまり、そこが解りやすい、シーケンスの入るところだ)、アンコール・ラストの「#1090 ~Million Dreams~」の前だけだった。

「そんなことが何なんだ?」と憤慨する読者諸氏もいようかと思うが、きっかけが出ずに=ドラマーからのカウントが出ずにシーケンスと同期しながら演奏が始まるということは、シームレスに・繋ぎ目がなく楽曲がステージ上から放たれることと同義だ。

つまり、拍動(心臓の鼓動)が止まることなく、分断されずに続行する僕らそれぞれの生活や人生を、繋ぎ目がない演奏を提示することで、松本さんは表そうとしたのかもしれない。

言い換えれば、“楽器が歌うコンサート”で、僕らが感じてしまうのは~生きた時間の長短ではなく~おのおのの始点からの流れであるだろうと思う。

僕が「松本さんが、今回、まったくMCをしないのではないか? と思い、ドキドキしましたよ」と言うと、彼は「実はあまりMCはしたくないんだけどね」と返答して苦笑した。

MCが入れば、幾ばくかの(気分)転換になるのかもしれぬが、それがまた「お元気ですか?」と直接問いかけるような“伺いモード”になってしまう。人前で演るライブは、その点から離れられない、のかもしれない。

しかし、オーディエンスの頭上を貫いて、日本武道館に掲揚されている日の丸の少し上に、誰もが感じ・考えることを“楽器が歌うこと”のみで解らしめようとしている松本さんは、楽器の音が人の感情に働きかけるとてつもなく大きな影響と波動を心底、信じているのだと思うのである。

Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-は、ギターと音楽の旅の終わりの部分であるかもしれないと同時に、ザッピングもクリッピングも寄せ付けない“人生という音楽、音楽という人生”の始点にもなり得るだろう。

Life means Slidin’…願わくば、読者諸氏も、共に行けるところまで…。

Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-

01.Dream Drive
02.enigma
03.Vermillion Palace
04.Step to Heaven
05.恋歌
06.華
07.Theme from Fist of the North Star ~The Road of Lords~
08.Theme from ULTRAMAN
09.THE THEME OF B.J.
10.THE WINGS
11.99
12.Wanna Go Home
13.Hopes
14.Under The Sun
15.Drifting
16.The Voyage
17.Mystic Journey
18.Ups and Downs
19.enigma ~epilogue~
20.RED SUN ~ SACRED FIELD
21.GO FURTHER
22.#1090 ~Million Dreams~


エンタメステーション
@essite_official
松本孝弘のライブレポートが到着! 楽器が歌う、それこそが松本孝弘のライブの真骨頂だった。
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B'zの松本孝弘「楽器が歌うっていうのも、悪く無いでしょ?」Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-/BARKS
http://blogs.yahoo.co.jp/mabshii_diamond/65725916.html
http://blog.livedoor.jp/action_076-superlovesong07/archives/1057257762.html


Tak Matsumoto Tour 2016
-The Voyage- at
NIPPON BUDOKAN!!
松本孝弘 2016/5/7
日本武道館 千秋楽
Part.1
http://blogs.yahoo.co.jp/mabshii_diamond/65719894.html
http://blog.livedoor.jp/action_076-superlovesong07/archives/1056999846.html


What a great place to
finish the tour!!
Thank you so much!!
松本孝弘 2016/5/7
日本武道館 千秋楽
Part.2
http://blogs.yahoo.co.jp/mabshii_diamond/65719900.html
http://blog.livedoor.jp/action_076-superlovesong07/archives/1057000228.html


B'z 松本孝弘 インタビュー 6本の弦が紡ぐ 至高のギターミュージック【後編】【enigma】全曲解説 2016/4/1
http://blogs.yahoo.co.jp/mabshii_diamond/65679296.html
http://blog.livedoor.jp/action_076-superlovesong07/archives/1055104696.html